立冬の前日である2021年11月6日、郡上八幡を363日ぶりに訪れて遊ぶ。
まず、‘ミニカー アメ車 1 43 オールズモビル スーパー88 ESVAL MODEL 1 43 OLDSMOBILE SUPER 88 HOLIDAY COUPE 1955 BLUE WHITE EMUS43048A’の缶バッジを南町の正和堂で買って、これをバッグに付けて散策。何故か? 新型コロナウイルス感染症の騒動により、季が違う郡上八幡では「おどりなき夏」が2年続いた。郡上おどりが中止になったので、毎年8月3日の縁日踊「およし祭(まつり)」もなかった。では、今般は私が独りで‘およしちゃん’を追う回…名付けて「およしな祭(さい)」だ!
城山つまり八幡山(牛首山)の麓部にある善光寺に「およし観音堂」を訪ねる。郡上節‘まつさか’の‘およし物語’Ver.にある「およし稲荷」がコレなのか? 1919(大正8)年の八幡北町大火ではおよしの祟(たた)りと騙られたとも言われるが、この火災で善光寺は類焼を免(まぬか)れている。それから後に北町界隈が再興されて、1933(昭和8)年に郡上おどりの縁日として「およし祭」が加えられる…この間に今へと続く‘およし’に関する伝承と習俗が形成されたのか? そんなことを考えながら城山を登り、郡上八幡城の天守台の脇にある「およし塚」を訪ねる。《城山の露と消えゆく人柱》と刻まれている。
‘およし’の祀堂は模擬天守の脇(桜の丸)にもあるが、それは今般に訪ねない。郡上八幡城の紅葉は‘天守炎上’には程遠い、時季尚早(?)でもあるが樹勢としてももうダメなんじゃないか? 退城して、大乗寺(たいじょうじ)を訪ねるが、こちらも紅葉は時季尚早で色付きは薄い。尾壺山・向山の麓部を流れる小駄良川を眺めながら歩き遊んで、北町で昼食を摂り、それから再び南町へ。
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「Art&Hotel 木ノ離(きのり)」を訪ねて、そこで催されている小澤香織氏のアート展示(ディレクション:Studio Riverbed)を観る。《大切な記憶を思い起こす時に活性化する細胞のように、この場所を訪れた誰かの何かを呼び醒まし、エネルギーが生まれる場所になればと思う》という「Remembrance」。建物の奥の吹き抜けにあるインスタレーションは、同じ場所で昨年に観た伊藤千帆氏の作品とはまた違った味わい、不自然な自然のようで自然な不自然のようで…。
「Art&Hotel 木ノ離」内で、トークイベント「現代アート/町屋ホテルをつくること」(主催:郡上八幡アートプロジェクト実行委員会/企画:Studio Riverbed)を聴く。美術家(展示作家)の小澤香織氏と建築家(会場オーナー)の藤沢百合氏によるクロストーク、進行役は小川友美氏。小澤作品が放つ‘負’の情調について、小川さんが突っ込むが藤沢さんが外してしまい小澤さんが寄ってしまう、その不整合が面白い。
イベントに付いた飲み物とお菓子は、Buddha Coffee(上田晋市)のコーヒー(ブラジル)と中庄製菓(中山ゆう子)のマママロンサンド。‘およしちゃん’話からコーヒー話まであれこれ上田晋市氏と談議した後に散会、郡上八幡の町を後にする。美濃加茂のコクウ珈琲(篠田康雄)を訪ねて、コーヒー(マンデリン)を飲みながら雑誌のページを繰る。《1956年アメリカ出身のキャディ・ノーランドは、「アメリカン・ドリーム」が生み出した「負の遺産」に光を当てた作品の数々で知られるアーティストです》(中村志保 「チンキビジュツ 世にもおかしなアートの世界」Vol.123/『BRUTUS(ブルータス)』No.950 マガジンハウス 2021.11)という記事に目が留まる。そうか! キャディ・ノーランドと小澤香織には、共に作品が放つ情調に‘負’があるんだ。そして、人柱キャラクター‘およしちゃん’にも‘負’の情調があるんだ。その‘負’は、‘非’や‘反’ではないし‘悪’でもない。あちこちで独り‘負’の情調に触れて腑に落ちた一日…やはり「およしな祭(さい)」だ!
まず、‘ミニカー アメ車 1 43 オールズモビル スーパー88 ESVAL MODEL 1 43 OLDSMOBILE SUPER 88 HOLIDAY COUPE 1955 BLUE WHITE EMUS43048A’の缶バッジを南町の正和堂で買って、これをバッグに付けて散策。何故か? 新型コロナウイルス感染症の騒動により、季が違う郡上八幡では「おどりなき夏」が2年続いた。郡上おどりが中止になったので、毎年8月3日の縁日踊「およし祭(まつり)」もなかった。では、今般は私が独りで‘およしちゃん’を追う回…名付けて「およしな祭(さい)」だ!
城山つまり八幡山(牛首山)の麓部にある善光寺に「およし観音堂」を訪ねる。郡上節‘まつさか’の‘およし物語’Ver.にある「およし稲荷」がコレなのか? 1919(大正8)年の八幡北町大火ではおよしの祟(たた)りと騙られたとも言われるが、この火災で善光寺は類焼を免(まぬか)れている。それから後に北町界隈が再興されて、1933(昭和8)年に郡上おどりの縁日として「およし祭」が加えられる…この間に今へと続く‘およし’に関する伝承と習俗が形成されたのか? そんなことを考えながら城山を登り、郡上八幡城の天守台の脇にある「およし塚」を訪ねる。《城山の露と消えゆく人柱》と刻まれている。
‘およし’の祀堂は模擬天守の脇(桜の丸)にもあるが、それは今般に訪ねない。郡上八幡城の紅葉は‘天守炎上’には程遠い、時季尚早(?)でもあるが樹勢としてももうダメなんじゃないか? 退城して、大乗寺(たいじょうじ)を訪ねるが、こちらも紅葉は時季尚早で色付きは薄い。尾壺山・向山の麓部を流れる小駄良川を眺めながら歩き遊んで、北町で昼食を摂り、それから再び南町へ。
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「Art&Hotel 木ノ離(きのり)」を訪ねて、そこで催されている小澤香織氏のアート展示(ディレクション:Studio Riverbed)を観る。《大切な記憶を思い起こす時に活性化する細胞のように、この場所を訪れた誰かの何かを呼び醒まし、エネルギーが生まれる場所になればと思う》という「Remembrance」。建物の奥の吹き抜けにあるインスタレーションは、同じ場所で昨年に観た伊藤千帆氏の作品とはまた違った味わい、不自然な自然のようで自然な不自然のようで…。
「Art&Hotel 木ノ離」内で、トークイベント「現代アート/町屋ホテルをつくること」(主催:郡上八幡アートプロジェクト実行委員会/企画:Studio Riverbed)を聴く。美術家(展示作家)の小澤香織氏と建築家(会場オーナー)の藤沢百合氏によるクロストーク、進行役は小川友美氏。小澤作品が放つ‘負’の情調について、小川さんが突っ込むが藤沢さんが外してしまい小澤さんが寄ってしまう、その不整合が面白い。
イベントに付いた飲み物とお菓子は、Buddha Coffee(上田晋市)のコーヒー(ブラジル)と中庄製菓(中山ゆう子)のマママロンサンド。‘およしちゃん’話からコーヒー話まであれこれ上田晋市氏と談議した後に散会、郡上八幡の町を後にする。美濃加茂のコクウ珈琲(篠田康雄)を訪ねて、コーヒー(マンデリン)を飲みながら雑誌のページを繰る。《1956年アメリカ出身のキャディ・ノーランドは、「アメリカン・ドリーム」が生み出した「負の遺産」に光を当てた作品の数々で知られるアーティストです》(中村志保 「チンキビジュツ 世にもおかしなアートの世界」Vol.123/『BRUTUS(ブルータス)』No.950 マガジンハウス 2021.11)という記事に目が留まる。そうか! キャディ・ノーランドと小澤香織には、共に作品が放つ情調に‘負’があるんだ。そして、人柱キャラクター‘およしちゃん’にも‘負’の情調があるんだ。その‘負’は、‘非’や‘反’ではないし‘悪’でもない。あちこちで独り‘負’の情調に触れて腑に落ちた一日…やはり「およしな祭(さい)」だ!